鉄分は、人間が健康な生活を送るために必要な「必須ミネラル」の中でも、最も重要な役割をしている栄養素です。特に乳幼児が鉄分不足になると、多くの鉄分欠乏症の症状があらわれるといわれています。しかし鉄分は十分に摂取するのが難しい栄養素でもあるのです。
ここでは乳幼児の食事に鉄分を取り入れるポイントについてご紹介します。
1.離乳食初期から取り入れる
乳児の間は、母体を通じて送られていた鉄分が体内に豊富に存在していますが、それもやがて尽き、鉄分が不足しがちになってしまいます。
それを防ぐためにも、できるだけ離乳食の初期段階から積極的に鉄分を取り入れることが必要です。ただし鉄分を過剰摂取すると、最悪の場合、肝硬変や脂肪肝の原因となることもあります。普通の食事ではそのようなことはありませんが、サプリなどを使用するときには注意が必要です。
2.ビタミンCや動物性たんぱく質といっしょに摂る
鉄分はただ摂取するだけでなく、吸収率を上げることも大切です。
ビタミンCや動物性たんぱく質をいっしょに摂れば、鉄分の吸収率をアップしてくれます。特に非ヘム鉄を含む野菜を食べる時には、ビタミンCや動物性たんぱく質を同時に食べさせてあげるようにしましょう。
一方カルシウムや食物繊維は、鉄分の吸収を阻害する栄養素です。例えば牛乳を鉄分といっしょに摂ると鉄分の吸収率が下がるので要注意です。
3.おすすめの食材
乳幼児の鉄分摂取には、小松菜やほうれん草、海苔、きな粉、納豆、レバーなどがおすすめです。
特に小松菜やほうれん草はアレンジしやすく、使いやすい食材です。ただほうれん草は鉄分の吸収を妨げる「シュウ酸」を含むため、しっかり灰汁を取ってから使うようにしましょう。
時間がない場合は、ベビーフードを利用する方法もあります。
4.鉄の吸収を妨げる”タンニン”に要注意
このように鉄分は他の栄養素との組み合わせによって、吸収が妨げられることがあります。緑茶に含まれる「タンニン」もそのひとつ。緑茶を与える時は食事中は控えるようにしましょう。
《ベビーフードインストラクター資格の口コミ》
ベビーフードインストラクターは、旬の食材を使ったメニューやイベントごとの献立、幼児食に向いた食材、必要な栄養素、量などについて正しく理解している人におくられる資格です。
ここでベビーフードインストラクターの資格を持つ人の口コミをご紹介します。
・短時間でバリエーション豊かな食事作りができるようになって、仕事をしながらでも準備に時間をかけずに済むようになってストレスが減りました。
・子供の体質や体格、好みはその子によって違います。自分の子の個性に合わせた食事を作れるようになってよかったです。
・資格を取るまでは毎日の食事づくりが負担でしたが、今はレパートリーも広がり楽しんで食事の支度をしています。
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