基礎代謝が高いと、摂取したエネルギーをしっかり消費でき、痩せやすい体になります。反対に基礎代謝が低いと、カロリーを消費しづらく太りやすい体になってしまいます。基礎代謝はできるだけ高くキープしておきたいところですが、残念ながらさまざまな理由で代謝は低下する傾向があります。
ここでは基礎代謝が低下する原因についてご紹介します。
１．加齢による減少
成長期や思春期の子供は大量のエネルギーを必要とするため、基礎代謝は増加します。しかし10代をピークに加齢により減少していきます。
その原因は「徐脂肪組織量の減少」です。徐脂肪組織とは脂肪を除いた組織のことで、筋肉、骨、内臓臓器、血液が構成要素となっています。
基礎代謝は約10年で1～3％程度減少します。男性は40歳代、女性は50歳代に大きく減少します。特に男性は減少率が大きく、また女性は閉経後に徐脂肪組織が減少すると考えられています。
２．筋肉量の減少
肥満のきっかけとして多く見られるのは筋肉量の減少です。
筋肉は基礎代謝の中でも最もエネルギーを必要とします。これは体を支えるだけでなく、体温を作り出す働きがあるためです。
筋肉量の減少は代謝の低下を招きます。体温を維持できなくなると体は筋肉が減った分を脂肪で埋めようとし、これが肥満の原因になるのです。
３．不規則な食事
不規則な食事や無理な食事制限は基礎代謝を低下させる原因になります。
食事をすることで、内臓は消化のためにエネルギーを燃やし体を温めます。反対に食事をしないと、体が冷えたままになってしまうため、基礎代謝は下がります。食事制限のみでダイエットしても効果は低いたのはこのようなことが理由なのです。
ダイエット中でもきちんと食べるようにしましょう。
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