子供から高齢者まで幅広い年齢層の人のケアに関われる音楽療法。近年ますます注目が高まっていますが、まだまだ専門家の数が少ないため、需要が高い仕事だといえるでしょう。
ここでは音楽療法の仕事や資格についてご紹介します。
1.音楽療法の仕事に携わるには?
音楽療法の仕事に携わるには、まず専門知識を身につけることが重要です。
音楽療法の仕事に必要なのは、音楽の知識だけではありません。音楽療法とは音楽を用いて人の体や心のケアをする仕事なので、医療や福祉、心理学など幅広い知識が必要なのです。また広い年齢層を対象としているため、相手の心に寄り添うヒューマンスキルも必須であるといえます。
気になるのは資格の有無ですが、実は音楽療法について国家資格はありません。これはどんな人でも音楽療法に関わって働けるということになります。
ただし民間資格はあるので、それらを取得すると音楽療法を仕事にできる可能性が高くなるでしょう。
2.音楽療法士という資格
音楽療法の資格で最もポピュラーなのが「音楽療法士」(日本音楽療法学会)です。
この資格の認定試験を受験するには、いくつか条件があります。
まずは高校を卒業後、日本音楽療法学会が認定する大学、短期大学、専門学校を卒業すること。または日本音楽療法学会が行う必修講習会を受講することです。
そしてこの受講には、2年以上の専門学校か高等専門学校、短期大学、大学を卒業し、音楽を使用した2年を含む5年以上の臨床経験が必要です。またその後の受験にもいくつか条件があり、比較的ハードルが高い資格となっています。
ただしその分信頼性が高く、資格取得が就職に有利に働くといえるでしょう。
3.通信講座で学べる資格もある
音楽療法士の他にも、音楽療法インストラクターや音楽療法カウンセラーなどいくつかの民間資格があります。
この中には通信講座で資格を取得できるものがあり、社会人でも働きながら取得が可能です。またすでに福祉や心理系の資格を持っていたり、医療や福祉の現場で働いている人が、スキルアップのために習得することも少なくありません。
《音楽療法カウンセラー資格の口コミ》
音楽療法カウンセラーは、音楽の歴史や効果などの知識を習得し、利用方法を身につけた人に与えられる資格です。
ここでこの資格を持つ人たちの口コミをご紹介しましょう。
・心理カウンセラーとして、この資格で身につけてた音楽療法を取り入れています。
・資格を取って改めて音楽の力のすごさを感じました。
・音楽は心を癒してくれるだけではなく、生理的な効果や社会的な効果もあると理解できました。病院や施設などでのボランティア活動に活かしていきたいともいます。
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