アンガーカウンセラーとは、怒りの感情をコントロールする上で必要な知識を持つカウンセラーのことを指します。
ここではアンガーカウンセラーの仕事内容とその活躍の場をご紹介します。
1.アンガーカウンセラーの仕事内容
相談者の心理を理解し、なぜ怒りっぽくなるのか分析した上で、怒りに対する思考を切り替えるサポートをするのがアンガーカウンセラーの主な仕事です。
相談者の話をしっかりと聴く傾聴力、共感力、そして正しい思考へ導くために諭す能力が求められます。
また経験を積んだ人の中には、企業や学校、公共施設、講演会で、講師として活躍する人もいます。その場合には資料作成のためのパソコンスキルや、クライアントが求める内容の講話を行うための的確な洞察力、わかりやすく解説するための話術も欠かせません。
2.アンガーカウンセラーが活躍できる職場
・介護施設
介護業界では長年人員不足が課題となっており、気持ちのゆとりのなさから入所者や利用者を虐待してしまうケースは少なくありません。
そのため職員のメンタルヘルスケアに力を入れる施設は増えています。
・保育園、幼稚園
保育園でも介護施設同様、長年深刻な人員不足に陥っています。
園児とうまくコミュニケーションが取れず、感情のコントロールができない保育士、あるいは園児自身の中にも感情のコントロールができないことから他の園児に危害を加えるといったケースもあり、アンガーカウンセラーのニーズは高まっています。
ただし保育園や幼稚園で勤務したい場合は、アンガーカウンセラーとして雇用されるケースはまれであるため、保育士免許や幼稚園教諭免許を取得することが必要です。
・企業
以前から社会問題になっている「パワハラ」は、怒りが原因になっているケースも少なくありません。そこで人材育成を目的とし、企業内カウンセラーを配属している企業が増えていることから、専任カウンセラーとして働くことも可能です。
《アンガーコントロール士資格の口コミ》
アンガーカウンセラーは、アンガーコントロールの歴史、感情の癖や怒りの本質、怒りの1次感情・2次感情、怒りと向き合うトレーニング、怒りが体に及ぼす影響や怒りのデメリット、心にゆとりができるテクニックなどの基礎知識を有していることが証明される資格です。
ここでこの資格を取得した人たちの口コミをご紹介します。
・子育てでイライラすることが多く、自分の感情をコントロールできませんでしたが、資格を取得してからは以前よりも”怒り”とうまく付き合えるようになりました。
・思うように部下が動かないとつい口調がきつくなっていました。今は心に余裕をもって接することができていると思います。
・怒りをコントロールするということが、具体的にどうすればいいのかよくわかりました。