本格的に石鹸を手作りするときに苛性ソーダは欠かせません。しかし苛性ソーダは非常に強い薬品で取り扱いには注意が必要です。ただ苛性ソーダを使わずに石鹸を作ることもできるのです。
ここでは苛性ソーダを使わない石鹸作りについてご紹介します。
1.苛性ソーダに対する不安
石鹸は油脂とアルカリを混合して作られるものですが、そのアルカリとして使われるのが苛性ソーダです。
苛性ソーダは油脂と混ざることで油脂を固め、使いやすい形にまとめて洗浄力を高めてくれます。しかし一方で苛性ソーダは、法律で劇薬に指定されているほど強い薬品なので、お子さんがいたりペットを飼っている場合、あまり家に置いておきたくないと考える人も少なくありません。
また苛性ソーダを購入するときには、身分証明書が必要で、販売している薬局にも限りがあり、手に入りにくいという問題もあります。
2.苛性ソーダなしでも石鹸は作れる
・グリセリンソープ
グリセリンソープとは、石鹸の中に天然成分であるグリセリンを追加したもの。グリセリンソープは電子レンジを使って石鹸を手作りできるため、非常に安全です。合成のものや植物性素材を使ったものなど種類も豊富で、肌が弱い人でも安心して使えます。
更に透明度が高く見た目が美しいのもメリットです。
またグリセリンソープの一種「MP石鹸」を使うと、いろいろなデザインが楽しめます。
・石鹸素地を使う
石鹸素地は天然の油脂を加工してできる純度の高い石鹸です。
石鹸素地を使うと、水やオイルを入れて粘土のようにこねるだけで簡単に石鹸が作れます。化学薬品を使うこともないので、お子さんでも安全、簡単に石鹸作りができます。
・苛性ソーダの代用となるものもある
苛性ソーダの代用となるもののひとつが重曹です。
重曹は水と混ざると水酸化物イオンという物質を生み出す特徴があります。この水酸化物イオンと脂肪が混ざるときの反応は苛性ソーダと油脂を混ぜたときに起こるものと同じ。つまり重曹は苛性ソーダと全く同じ反応を起こすことで、油脂を石鹸にすることができるのです。
また天然の灰の中にもアルカリの性質を持った成分が含まれているため、灰を使うことで油脂を石鹸にすることもできます。
《石鹸アーティスト資格の口コミ》
石鹸アーティストは、手作り石鹼の作り方を知っているだけではなく、その知識を他者に教えられるスキルを持っていることが証明される資格です。
ここでこの資格を持つ人たちの口コミを見てみましょう。
・市販の石鹸は刺激が強すぎるので、安全で安心、使い心地のいい石鹸を自分で作れるようになってよかったです。
・熱を加えない手作り石鹸は、自然由来の成分が壊れにくい上、美容成分も入れられるので満足です。
・コロナ禍で手を洗う機会が増えたこの頃、肌にアレルギーがある私にとって手作り石鹸は大切です。
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