ミキサー食は歯や胃腸が弱っている人などに、最適の食事形態である一方、どのような食事でも見た目が同じでなかなか食欲がわきにくい、水分が多いため栄養が少なくなりがちというデメリットもあります。
ではデメリットを少しでも解消するためには、どのようにすればいいのでしょうか。
1.ミキサーにかける時は1品ずつ
ミキサー食は、普通食ややわらかめの食材をミキサー、あるいはブレンダーにかけて作りますが、できれば1品すつミキサーにかけましょう。
食べてしまえば同じだからと、複数の食材を一度にかけると、更に色と見た目がわからなくなってしまいます。するとますます食欲がわかなくなり、低栄養になる可能性が高まります。
できれば色を活かして少ない品数ずつミキサーにかけて、何を食べているかわかるようにしましょう。
2.とろみをつけて食べやすくする
高齢者の食事で最も注意したいのが「誤嚥」です。
誤嚥は水分が多い食事に起こりやすいものですが、ミキサー食の場合、どうしても水分が多くなってしまいます。そのためミキサー食を作るときには、片栗粉や増粘剤で粘り気を出すといった工夫が必要です。ポタージュスープ程度のとろみを目安にするといいでしょう。
ただしとろみをつけすぎると喉に張り付いてしまい、せき込んでしまうこともあるため、様子を見ながらすこしずつとろみをつけていくのがおすすめです。
3.ミキサー食レシピ
・かぼちゃのポタージュスープ
かぼちゃは皮をむき、電子レンジや鍋で柔らかくなるまで加熱します。その後かぼちゃを十分に冷ましてから牛乳やコンソメ、塩などとともにミキサーにかけましょう。
(※かぼちゃが熱いままだミキサーにかけると爆発する恐れがあります)
なめらかになったら鍋に戻して適温になるまで温めます。にんじんやジャガイモなどを加えるのもおすすめです。
・茶碗蒸し
茶碗蒸しをミキサー食にする場合は、具のない茶碗蒸し(通常より出し汁は多めに)を作ってミキサーにかけます。出し汁の代わりに豆乳などを使うと味の変化が楽しめ、飽きずに食べることができます。
《介護食作りインストラクター資格の口コミ》
介護食作りインストラクターは、介護食の役割や介護食の作り方に関する基本的な知識を持っていることが証明される資格です。
ここでこの資格を取得した人たちの口コミをご紹介しましょう。
・福祉施設で介護士をしています。介護食についての知識も身につき、これであらゆる面でのサポートができるようになります。
・親の介護をしているのですが、介護食についてはよくわかりませんでした。資格を取ってから親の状態によって作り方を変えたり、レシピも増えました。
・介護士をしていて調理に関わることはないのですが、食介する立場として知識をつけたくて取りました。知っておいて損はない知識だと思います。利用者さんの気持ちにも寄り添える気がします。
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