ベンチタイムはパンの生地を休ませる工程のことです。パン生地を分割し、丸めた状態で休ませることでパンがきちんと膨らみます。
ここではベンチタイムの重要性についてご紹介します。
１．パンをふっくら仕上げるため
ベンチタイムはパンを程よくふっくら仕上げるために必要な工程です。
時間がないからといってベンチタイムを短くしてしまうと、思ったようにパンが膨らみません。
また弾力が強すぎる生地をベンチタイムで緩ませることで、程よく整えるという効果もあります。
２．生地の伸びのため
ベンチタイムは生地の伸びにも大きく関係しています。
ベンチタイムを十分に行わないと、グルテンが切れやすくなり、生地が思うように伸びません。ベンチタイムはパンの成型がしやすくなる効果も期待できるのです。
３．発酵による気泡のため
ベンチタイムを設けることで、発酵によってできた気泡をより細かく均一にすることができます。
パンの種類によって適した気泡の大きさは異なりますが、いずれにしてもベンチタイムを行うことで気泡の状態を整えることができます。
【ベンチタイムのやり方は？】
・一次発酵後の生地を分割
ベンチタイムは一次発酵の後に行います。分割する方法は、パンの種類や大きさによって変える必要があります。
・丸めて表面を整える
分割したらそれぞれの生地を丸め、表面を張らせるように形を整えましょう。表面をきれいに出すことがポイントです。
・常温で置いておく
形が整ったらそのまま常温で置いておきます。小さなもので10～15分程度、大きいものなら20分が目安です。パンは膨らんでくるので、生地と生地の間に余裕をもっておいておくようにします。
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