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今回は日本インストラクター技術協会の「食用油アドバイザー」にちなんだトリビアをご紹介します。
同じ読み方でもどう違うのかハッキリとはわからない言葉ってありますよね?
例えば「油」と「脂」
何が違うか説明できますか?
正解は…
油 ⇒ 常温で液体のあぶらのこと
脂 ⇒ 常温で固体のあぶらこと
(常温:15~25℃)
だから「油」は”サンズイ”なんですね~
ちなみに「脂」は動物の肉の中にある脂肪や、人の皮膚から出る脂肪を含む分泌物のことを指します。
そういえば牛脂とか鼻の脂とか言いますよね。
ふ~ん。
だから「脂」は内臓などの名前につく”にくづき”がつくわけ~
具体的には
「油」はサラダ油、なたね油、ごま油、オリーブオイルなどの植物性のもの
「脂」はマーガリン、バター、ラードなどの動物性のもの
を指します。
更に「油の中には不飽和脂肪酸」が、「脂の中には飽和脂肪酸」が含まれています。
【不飽和脂肪酸の種類】
・リノール酸:植物油
・オレイン酸:オリーブオイル
・ドコサヘキサエン酸(DHA):魚
・エイコサペンタエン酸(EPA):魚
【飽和脂肪酸の種類】
・酪酸:バターなど
・ラウリル酸:ヤシ油
・パルミチン酸:動物の脂肪
・ステアリン酸:動物の脂肪
飽和脂肪酸は体のエネルギー源になるので、ある程度は必要です。
ただし摂り過ぎると動脈硬化や心疾患、糖尿病、肥満などになりやすくなります。
先にもいいましたが、現代の食生活が欧米化して肉をたくさん、しかも脂っこいものを食べる機会が多いためにどうしても飽和脂肪酸にかたよってしまうんですね。
このとき増えるのがLDL-コレステロール。
いわゆる悪玉コレステロールと呼ばれるものです。
血中LDL-コレステロールは肝臓で作られる量が多いので、摂らないようにがんばってもなかなか下がらないのです。
よく植物油に「コレステロール0!」て書いてありますが、もともと植物油にはほとんどコレステロールは含まれていません。
あまりこの謳い文句には反応しない方がいいようです。