日本インストラクター技術協会

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カンパンと戦争の関係~日本インストラクター技術協会トリビア

日本インストラクター技術協会のブログへようこそ!

ここでは日本インストラクター技術協会の資格にちなんだトリビアをご紹介します。

 

日本インストラクター技術協会には「ベーカリーパティシエ」の資格があります。

 

パンにもいろいろな種類がありますが、非常食に利用される「カンパン」は特別な存在ですよね。

 

もともとこのカンパンは戦争と深い関わりがありました。

 

カンパンの歴史は世界的に見るととっても古いんです。

 

なんと約2000年前にはヨーロッパのローマ時代に、兵糧として人々に支給されていたといいます。

 

日本でのカンパンの始まりは、世界遺産韮山反射炉で有名な伊豆韮山の代官だった江戸太郎左衛門担庵公が、1842年に軍用の携帯食として焼き始めたパンだということです。

 

1877年の西南戦争のとき官軍は、兵糧としてフランス軍からカンパンの援助を受けました。

 

そして日清戦争ではカンパンの重要性を軍が痛感し、ドイツ軍の横長ビスケットをに習って、「重焼(じゅうしょう)パン」と名付けました。

 

その後日露戦争後には軍用食を改良。カンパンにもち米を入れたりゴマをまぶすなどしました。

 

その一方でカンパンの当時の名前「重焼パン」は「重症」をイメージすることから、「乾麺麭(かんめんぽう)」と改名されましたが、最終的には「カンパン」とされました。

 

軍用食の頃は非常に大きくて硬かったカンパンですが、現在では小さめになっています。これは1930年ごろに作られたものです。

 

一般的な非常食にも利用されているカンパンは、自衛隊でも採用されています。

 

海上自衛隊では大型、陸上自衛隊航空自衛隊では小型のカンパンが使われ、それぞれチューブ入りの水あめ、金平糖が同梱されています。

 

この金平糖(または氷砂糖、飴)は一般のカンパンにも入っています。

 

その理由は糖分を補給する目的の他に、唾液を出してパサパサしがちなカンパンののどのとおりをよくする狙いがあるんですよ。

 

現在は災害時の非常食として利用されているカンパンですが、始まりは戦争だったんですね。

 

日本インストラクター技術協会にはパンやお米を始め、食に関連する資格もたくさんあります。ぜひアクセスしてみてくださいね!